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Methodology海外展開

HGGC's Six-Axis Readiness Radar: What We Check and What You Receive

HGGCの6軸レディネス診断 — 何を見て、何を渡すのか

Robert Hartley / 今西 卓 · HGGC

This article is currently published in Japanese only. Happy to walk through it in English on a call — or read it as a sample of our native Japanese writing.

診断系のサービスには、共通の弱点があります。外から中身が見えないことです。「御社のサイトを診断します」「レポートを納品します」と言われても、実際に何を確認し、何が手元に残るのかが分からなければ、依頼する側は比較も判断もできません。

そこでこの記事では、HGGCの海外展開レディネス診断で実際に使っている6軸の評価フレームを、確認項目から採点の基準感、納品物まで、そのまま公開します。読み終えた時点でセルフチェックに使えることを目標に書きました。

なぜこの6軸なのか

海外の見込み客が初めて御社のサイトを開いたとき、頭の中で起きることには、おおよそ決まった順序があります。「これは何の会社か」を判断し、自分の言語で理解できるかを確かめ、信用してよいかの証拠を探し、次に取るべき行動を探し、海外から本当に取引できるのかを確認する。そしてこの一連の流れの多くは、スマートフォンの画面上で起きます。

6軸はこの流れをそのまま分解したものです。順に見ていきます。

1. 価値提案の明確さ

トップページを開いて5秒で「誰の、どんな課題を、どう解決する会社か」が伝わるかを見ます。日本語サイトでは社歴やご挨拶が先に来る構成をよく見かけますが、海外の読み手が最初に探すのは「で、何をしてくれるのか」です。

1点は、スクロールしても事業内容が特定できない状態。5点は、ファーストビューの一文だけで対象顧客と提供価値を言い切れている状態です。

2. 英語コンテンツ品質

文法の正誤だけでなく、「日本語の直訳に聞こえないか」を重視します。主語のない日本語をそのまま英訳した文、ページごとに揺れる用語、機械翻訳の出力をそのまま載せたページが典型的な減点要素です。

1点は英語ページが存在しないか、機械翻訳そのまま。5点はネイティブが書いたものと見分けがつかず、用語が全ページで統一されている状態。実際に多いのは3点、つまり「読めるが、買う気にはつながらない英語」です。

3. 信頼シグナル

導入実績、事例、第三者認証、メディア掲載、運営者情報を確認します。海外の顧客は御社の国内での評判を知りません。サイト上に置かれた証拠がすべてです。

1点は信頼材料がほぼゼロで、会社情報も最小限の状態。5点は、具体的な事例と数字、顧客の声、英語で読める会社情報まで揃っている状態です。

4. CTAの明瞭さ

ページを読み終えた人が、次に何をすればよいか迷わないかを見ます。

1点は問い合わせ手段が見つからない、または日本語フォームしかない状態。5点は各ページの文脈に合ったCTAが置かれ、フォームは英語で、入力項目が必要最小限に絞られている状態です。

5. グローバル対応度

海外からの取引を前提とした情報が揃っているかを確認します。価格と通貨の表記、対応地域、英語サポートの有無、時差を踏まえた返信目安などです。「対応は国内のみ」でも構いません。問題なのは、対応できるのかどうかがどこにも書かれていない曖昧さで、これが一番の機会損失になります。

1点は海外から取引可能かどうかの判断材料がない状態。5点は対応地域・通貨・言語・サポート体制が明文化されている状態です。

6. モバイルUX

表示崩れ、タップ領域の大きさ、読み込み速度、フォームのスマートフォンでの入力しやすさを確認します。海外からのアクセスは移動中のスマートフォン経由が珍しくありません。

1点は主要な導線がモバイルで壊れている状態。5点は問い合わせまでモバイルだけで完結できる状態です。

1〜5点の基準感

軸をまたいで、点数の意味は揃えています。

  • 1点: その要素が存在しない、または壊れている
  • 2点: 存在するが、海外の読み手には機能していない
  • 3点: 読める・使えるが、選ばれる理由にはならない
  • 4点: 海外の競合と並べて遜色がない
  • 5点: その軸自体が強みになっている

5点は安売りしません。これまで拝見してきたサイトの中で、6軸すべてが5点というケースにはまずお目にかかりませんし、全軸5点を目指す必要もありません。

診断の目的は点数をつけることではなく、「どこから直せば一番効くか」を決めることです。点数はそのための共通言語にすぎません。

診断後にお渡しするもの

納品物は次の4点です。

  • 6軸スコア(レーダーチャート形式)
  • 軸ごとの確認結果と根拠 — どのページの何を見てその点数にしたか
  • 優先度付き改善リスト
  • 海外顧客視点でのコメント

優先度は「点数が低い順」ではなく、影響の大きさと修正コストの掛け合わせで決めます。たとえば英語品質が2点、CTAが3点だったとしても、CTAの修正が1日で終わるならそちらを先に置くことがあります。リストの各項目には「自社内で対応できるもの」と「外部の力を借りるべきもの」の区別を付けるので、納品後そのまま社内の改善タスクとして動かせます。


まずはご自身で試してください

この記事の6軸は、そのままセルフチェックに使えます。スマートフォンで自社の英語ページを開き、6項目に1〜5点を付けてみてください。社内の複数人で採点して点がばらつく軸があれば、それ自体が「基準が共有されていない」というシグナルです。

セルフチェックで判断がつかない部分がある、あるいは第三者の目で根拠付きの点数が欲しいという場合は、お問い合わせからお気軽にご相談ください。診断の範囲・期間・進め方はサービス一覧にまとめています。

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